黒瀬みよ
とうもろこしのスープ

猛暑が続く日々ですね。夏を感じる代表的な野菜と言っても過言ではない、とうもろこし。今回はそんなとうもろこしを使ったスープの紹介です。
冷房で冷えた身体に優しい温かいスープ、また冷製としてサラッともお召し上がりいただけます。2度楽しめる、とうもろこしのスープをぜひお楽しみください。(フードオーケストラ)

 


 

材料(作りやすい分量)                      

とうもろこし(正味)・・・・350g
水・・・・・・・・・・・・600g
塩・・・・・・・・・・・・小さじ1程度

 


波花堂の御塩 100g

非加熱製法の天日海塩

作り方

① とうもろこしは3等分に切る。まな板の上にとうもろこしを縦におき、芯と実の間に包丁を入れて実を包丁で切り落とす。芯は取っておく。
② 鍋にとうもろこしの粒、水、残しておいた芯を入れて火にかけ、沸騰したら灰汁をとって弱火に落とし、蓋をして13分煮る。
③ 煮えたらそのまま15分程度置いておき、熱さを落ち着かせる。芯は取り除いておく。
④ ミキサーに❸を入れて滑らかになるまでまわす。
⑤ 鍋にザルをセットして❹を濾す。木ベラなどを使い、しっかり搾り取ると良い。
バイタミックスなど強力なミキサーを使う場合は漉さなくても滑らかになる。
⑥ 鍋に戻して塩で調味し温めて出来上がり。
⑦ 冷やす場合は❻を容器に移して冷蔵庫で冷やす。



 

夏が来たのだなぁ、と思う。

今どき、スーパーの野菜売り場に行っても特に季節を感じることはない。
農家さんの努力があり、たいていの野菜が年がら年中手に入る時代。
夏でも冬でも、変わらない風景がそこにはある。
いつでも欲しいものがそこにある、と思うととても安心するし、とてもありがたいなぁと思う。
ただ、ありがたさとは裏腹になんとなく少し物悲しいと思うのは贅沢だろうか。

そんなスーパーの一角に、私の好きな場所がある。
どのスーパーにも見かけるようになった、産直野菜売り場だ。
スーパーの売り場面積の割にはとても小さな一角に、所狭しと並べられる旬の野菜や果物。
産地や生産者の名前が書かれたシールが貼ってある簡素な袋に入れられた、新鮮な野菜たち。
その場所だけは、季節の移ろいを感じることができる。
少し暑くなり始めた頃に並べられるいろんな大きさのトマトやズッキーニ、ピーマンにパプリカ。
その中にとうもろこしを見つけた時、私は、「夏が来たのだなぁ」と思うのだ。

みずみずしく水分を含み、新鮮で美味しそうなとうもろこしを見つけたら、私は必ずスープを作る。
とうもろこしの粒を包丁で落として水と煮て、ミキサーにかけてザルで漉し塩で味をつける。
ただそれだけのシンプルなスープだ。
バターで炒めることもしないし、ダシが入るわけでもない。
とうもろこし以外の材料も使わないし、牛乳でのばすこともしない。
このシンプルさが潔く、そして何よりも美味しくてわたしは大好きなのだ。
本当に暑い時は冷蔵庫に入れて冷やす。
温めて食べても冷やして食べても美味しいのが、このスープのいいところ。

レシピを作るために一応グラムを出したのだが、余程小さいものや大きいものでない限り、とうもろこし1本につき水250gで美味しく作れることが多い。
なんとなく味が物足りないと思う時はたいていとうもろこし自体が美味しくない時。
そんなときは牛乳や生クリーム、少しのお砂糖を入れると美味しくなるので、美味しくないな、と感じ たら潔く次の工程へ。
シンプルな材料だけに、とうもろこし自体の美味しさがスープの美味しさにダイレクトに影響するため、なるたけ新鮮なものを使う、ということをどうか忘れずに。

夏の訪れを感じるレシピ、
どうかみなさまに届きますように。

 

写真:黒瀬みよ

 

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黒瀬みよ

1980年 食いしん坊一家の長女、大阪生まれ。
3人の男の子の母。
クシマクロビオティック日本校卒業。
その後、薬膳を3年間、フランス地方菓子を5年間学ぶ。
2017年よりアメリカジョージア州へ。
2020年に帰国後、a treat を立ち上げる。
レシピ開発やオンライン料理教室を行っている。

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はじめまして! 安心できる、おいしい食品を選りすぐってお届けするオンラインストア、フード・オーケストラです。育み作る人と食べる人は、深呼吸するように、つながり、めぐるもの。しあわせで、おいしい音が、途切れることなく明日も明後日も響いたらいいなと思う。正直で、安心できる、おいしい食品を選ぶことは、作り手や子供たちの、わくわくするような素敵な未来をひらいています。私たちが毎日できる、小さくて、大きな力。日々のくらしに無理なくしっくりとくる、おいしいものやうれしいものを、私たち自身の感動を忘れることなく新鮮な目で選び、みなさまの食卓へとお届けするオンラインショップを目指します。