2023.9.8
TUNA MELT
東京、メルボルン、神戸、京都を経て2022年より再びオーストラリア・メルボルンで料理武者修行中のシェフ兼ベイカーのマーコことノダマサコさん。「寝ている以外は食べ物のことで頭がいっぱい」の筋金入りの食いしん坊な彼女。
連載では、オーストラリアで出合った食やカルチャーからインスパイアされたサンドイッチレシピを日々の出来事と一緒に紹介してくれます。読んだら妄想したくなるサンドイッチの数々をぜひ、ご笑味ください。
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TUNA MELT
メルボルンには、サンドイッチショップが沢山あってみんなそれぞれポップで可愛い。
働いているスタッフさんも、うわぁこれぞサンドイッチショップ!という感じでいい具合に肩の力が抜けていてフレンドリーで。サンドイッチを食べる前から気分が良くなります。
3年前にメルボルンに少し住んでいた時に、よく行ったサンドイッチショップが[hectors deli]というお店で、そこで食べたツナメルト(こちらでは定番のツナとチーズを挟んだホットサンド)がもうたまらな~く美味しかった。なかなかの大きなサイズだったけどぺろっと食べたことを覚えています。
そのあと日本に帰ってからも何度か作って食べるほど、たまにくる”ツナメルト欲”がここへきて再来。
3年前の美味しかった記憶を更に更新すべく[hectors deli]へ行きました。
相変わらず美味しくて、さらに加わったハラペーニョピクルスがいい具合に辛さがあって、これまた美味しかった。
\今回は簡単に、私なりのツナメルトの作り方をご紹介します!/
(材料:A)
●ツナのコンフィ(市販のオイル漬けのツナ缶で代用可)
●セロリ(0.5mmくらいに角切り)
●赤玉ねぎ(みじんぎ切り)
●にんにく(すりおろし)
●ケッパー
●マヨネーズ
●レモン汁
●スモークパプリカパウダー(パプリカパウダーで代用可)
●ディル
●イタリアンパセリ
●塩
●胡椒
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○サワーブレッド(手に入らなければ食パンでも)
○チェダーチーズ(とろけるタイプのもの)
○キュウリのピクルス
○ハラペーニョのピクルス(お好みで)
○たっぷりのバター
(作り方)
①Aの材料を全てボウルで混ぜて具材を作る。
②スライスしたパンに❶の具材、キュウリのピクルス、ハラペーニョのピクルス、チーズを挟む。
③フライパンにバターを溶かして、香ばしく両面をゴールデンブラウン色になるまで焼く。
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●おまけのレシピ
《ツナのコンフィの作り方》
①ツナ(マグロの柵などを使用)は重量に対して1.7%の塩を振って冷蔵庫で1時間おきます。そうすると塩の作用で水分と共に臭みが出てくるので、それをキッチンペーパーで拭き取ります。
②❶のツナを鍋に入れ、タイム、ローリエ、にんにく、黒胡椒、ツナが浸るくらいのオリーブオイルを入れて約30分弱火にかける。(70℃~75℃をキープ)
但し、火入れの時間はツナの大きさによります。ツナに火が通ったら完了。
《ハラペーニョピクルス》
①ハラペーニョ150gを種ごと3~4mmにスライスし消毒済みのガラス瓶に入れる。
②リンゴ酢150ml・水150ml・砂糖10g・塩10g・ニンニクひとかけ・クミンシード小さじ1・ローリエ1枚・黒胡椒小さじ1を鍋に入れ、火にかけます。
③❶のガラス瓶に❷のピクルス液を注いで2、3日待って完成。
最後にサンドイッチをバターで焼くこの時間がすごく幸せなんだよな。
私はいつも映画『シェフ 三つ星フードトラックを始めました』のあのシーン、あの曲を思い出すんです。(観た人はわかるはず!!)
ゴールデンブラウンまでしっかり焼いたサワーブレッドのカリッカリなクラストと、甘めのキュウリのピクルス、ピリっと辛いハラペーニョピクルス、ツナとマヨネーズの柔らかいフィリングにさらにとろけたチーズが重なって、、至福の味だ~!
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写真:MASAKO NODA
マーコ
1991年兵庫生まれ。
子どもの頃からいつも考えていることは食べ物のこと、たまに音楽と映画。大学を卒業後、本格的に料理の道に進む。日本でビストロ、多国籍レストラン、カフェ、ベーカリーでの経験を経て日本ではできない食体験を求めて2022年11月からオーストラリアのメルボルンへ渡豪。現在はメルボルンのローカルのベーカリーとカフェでベイカー/シェフとして働いている。
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はじめまして! 安心できる、おいしい食品を選りすぐってお届けするオンラインストア、フード・オーケストラです。育み作る人と食べる人は、深呼吸するように、つながり、めぐるもの。しあわせで、おいしい音が、途切れることなく明日も明後日も響いたらいいなと思う。正直で、安心できる、おいしい食品を選ぶことは、作り手や子供たちの、わくわくするような素敵な未来をひらいています。私たちが毎日できる、小さくて、大きな力。日々のくらしに無理なくしっくりとくる、おいしいものやうれしいものを、私たち自身の感動を忘れることなく新鮮な目で選び、みなさまの食卓へとお届けするオンラインショップを目指します。