【特集連載】レンバイって何?
maemuki suit! 小西宏和さんvol.3
「否定せず、両方ある健全さ」

レンバイについて、その成り立ち、メンバーを紐解く連載「レンバイって何?」maemuki suit!の小西さんの回、最後のvol.3では、亡き祖父の残した耕作放棄地を有効活用する【マエムキ大豆プロジェクト】の取り組みを通して感じている、現実的な未来への繋げ方について話は進みました。


写真:maemuki suit! Instagramより

農家さんにとって
チャレンジできる場所になれば

愛媛県西条市の耕作放棄地の取り組みや、自身のプロダクトを作る過程で知り合った農家さんたちのことを回想しながら話は進みます。

「農家さんってみんながみんなオーガニックだけでやってる人ばかりじゃないんですよ。一部だけオーガニックでやってます、という人だっている。僕、最近思うんですけど、それが実は健全なスタイルなんじゃないかとも思って。

理想として全部手作業でできたらいいけど、やっぱり難しいから。機械を買ったり、結局お金がすごくかかるんで。そうなると量をたくさん作って、農協に買ってもらって、安定収入を作るっていうのは絶対にいると思うんです。それをしてる人でも、今後のことを考えてオーガニックの畑もチャレンジしたい人っているんじゃないかなと思って。

農薬や化学肥料もコストがかかることなんで、それを使わないっていうのは生産者、消費者の双方にとってもいい。主軸とは別に、耕作放棄地などでチャレンジとしてオーガニックをちょっとやってみようか、っていう人が増えたらいいなって」。



売り先も用意します

そしてさらに、チャレンジして作った野菜の売り先を、都心部に作っておくことも視野に入れている、という話が続きます。

「作った野菜の売り先っていうのも非常に大事なんですよ。だからレンバイでいろんな八百屋さんやフードオーケストラさんと知り合いになれたので、農家さんがうちの畑を使ってチャレンジした野菜の売り先も、都心部につなげるように、と提案したい。

理想は、近所で慣行栽培してる若い人とかが、チャレンジの場としてうちの畑を使ってもらって、できたものに関しては僕らが買わせてもらって都心部で売っていくっていう。

田舎で農家さんがいきなりそんなことをしようと思ったら、周りの目もあるし結構大変なことやと思うんですよね。だから、都会から僕たちが行って、面白いかもって空気ややりやすい雰囲気を作っておくというか」。


写真:maemuki suit! Instagramより

否定せず、両方ある健全さ

そんな今後のこともうっすら視野に入れながら取り組んだ大豆づくり2年目の今年。コストも手間もかけない分「作物がなったらラッキーやん」という考えが基本にありつつ、今年は大豆の栽培を広げ過ぎて手が回らず、適材適所で手をかけないと収穫量がぐんと落ちてしまうことも学んだそう。

「やむをえずなのですが…規模をでかくしすぎて、手が回らなくなった(笑)。でも、やってみて見えることっていうのがありました」と小西さん。


写真:maemuki suit! Instagramより

「前までは、農薬とか化学肥料を使わない方が環境にいいとか、そういうことしか考えられてなかった気がするんですけど。最近はそうではなくて、いかにもっと現実的に次に残せるかっていうことを考えていて。イデオロギーが強過ぎて、昔のやり方に後戻りするだけになっちゃうと、人と揉めたり喧嘩することになるから。

もともと慣行栽培で農業をやってる人が、部分的にチャレンジでオーガニックでやってみて、そこで気づくことがあるだろうし。両方の選択肢があった方が健全かなって思うんです」。

終わりに

小西さんの話を聞いていると、ちょっと頭を抱える問題でも「ねばならない」を外し、もう少し気楽に構えることでうまく循環できる可能性が探れるかもしれない、という気分になります。

仕事やプライベート、色んなことがゆったり連なっていて、小西さんがレンバイに参加している事もとても自然な感じがします。最初から、お仕事やプライベートの取り組みがレンバイに繋がっていくイメージを持っていたのでしょうか。


写真:maemuki suit!の店内は、小西さんのキャラクター同様、気持ちの良さを感じられる場所。

「最初から全部イメージできてました!って、それやらしいですよね(笑)。確かに野菜のおくるみは使ってもらえるかなとは思ったけど、そこまでですよね考えてたとしたら。オーガニックに関しては売り先がやっぱり難しいから。そこを確保して、チャレンジのフィールドに使ってほしいなっていうのは、ついこの間思いついた感じです(笑)」。

実はホヤホヤのアイデアだったこの話。でも「どうやったら無理なくコストもかけずにやれる方法があるか」という基本スタンスは、悲壮感や大変さよりも、楽しそうな雰囲気が伝わってきて、今後が楽しみに感じられました。

「どうやったらおもろいかな、を考えるのが好き」という小西さんからはいつも刺激をもらえます。そんな小西さんとの会話も楽しみに、レンバイに来てみてください。

次回は、移動販売スタイルで野菜を売っているHoney beeの佐野裕希さんの回に続きます。

【特集連載】レンバイって何?は、「編集部だより 食と台所」に随時アップしております。こちらからご覧いただけます⇨ 

レンバイの最新情報はInstagramでご確認いただけます。
アカウント @o_renbai

 

文章:木田
(FOOD ORCHESTRA ライタースタッフ)

食べることは好きでも、料理への苦手意識は拭えず。だからこそシンプルでおいしい調理方法を教わると即実践! 仕入れ先やお取り引き先の皆様から伺うお話にはいつも学ぶことばかりです。難しくならないように、お伝えすることを心がけています。

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