夏の味、グリルドピーチとバジル!

東京、メルボルン、神戸、京都を経て2022年より再びオーストラリア・メルボルンで料理武者修行中のシェフ兼ベイカーのマーコことノダマサコさん。「寝ている以外は食べ物のことで頭がいっぱい」の筋金入りの食いしん坊な彼女。

連載では、オーストラリアで出合った食やカルチャーからインスパイアされたサンドイッチレシピを日々の出来事と一緒に紹介してくれます。読んだら妄想したくなるサンドイッチの数々をぜひ、ご笑味ください。

 

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夏の味、グリルドピーチとバジル! 

 

少し前のこと。
クリスマスからNEW YEARにかけてアデレードという街へ旅行しました。 


アデレードはメルボルンから車で約8時間の距離にある小さな街。

メルボルンよりも規模感はコンパクトだけど、オーストラリアでも有数のアートコレクションを所蔵する南オーストラリア美術館(Art Gallery of South Australia)があります。

この美術館では、先住民族アボリジニのコレクションの他に、世界的に有名なアーティストの名前を多く目にすることができます。 

私は時間がなくてオーストラリア展示室しか見られなかったけど、それがとってもおもしろかった!特にアボリジニの作品がとっても好き! 力強くて心が踊ります。

そして、アデレードはオーストラリア有数のワインの名産地で、日本でも人気のナチュラルワインがたくさん作られています。美味しいレストランもいろいろあります。

特に私が好きだったのが、『Arkhe』という薪火料理をメインとしたレストラン。そこで食べたピーチとトマトのサラダが忘れられなかった…。

そのサラダはとってもシンプルで、グリルされたピーチと、アデレードの小さな農園から届いた美味しいカラフルなトマトと、バジルに、味付けはエルダーフラワービネガー。

グリルされたピーチは、香ばしさが加わってとっても美味しい!

オーストラリアのピーチは、日本のものと違って甘みだけじゃなく酸味もしっかりあってバランスが最高なんです。

グリルドピーチとバジルとビネガー、この味の組み合わせが忘れられなくて…

今回、サンドイッチに挟んだらどうなるかな?と思って、作ってみました!

まず、ピーチはグリルした後に、アップルサイダービネガーと少しのハチミツ、オリーブオイルでマリネしておきます。

そこに人参の葉、イタリアンパセリ、ナッツを合わせて作ったグリーンペーストを塗って、コクを出すためにチェダーチーズものせて、そこにマリネしたピーチとバジルを散らして、最後に生ハムをオン。

パンはもちろんLoafer Bread(私が今働いてるお店です!) のバケットで。

ピーチの瑞々しさとグリルした香ばしさ、生ハムの塩気、チーズのコク、バジルの香り、組み合わせも最高な、まさに"オーストラリアの夏の味”が完成しました!


材料 
⚫︎バケット
(皮がカリッとするまでしっかりトースト)
⚫︎ガーリックハーブオイル
(オリーブオイルとニンニク、好みのハーブを鍋に入れて弱火でじっくりオイルに香りをうつす。 ニンニクがゴールデンブラウン色になったら火を止めて冷めるまで常温放置) 
⚫︎グリーンペースト
(人参の葉っぱイタリアンパセリを熱湯でさっと湯がいて、氷水で急冷。その後しっかり水気を切った人参の葉とイタリアンパセリ、ナッツ、塩、レモン汁、オリーブオイルを入れてペースト状になるまでブレンダーで攪拌) 
⚫︎チェダーチーズ 
⚫︎ピーチ
(アップルサイダービネガー、ハチミツ、エキストラヴァージンオリーブオイルでマリネ) 
⚫︎バジル
⚫︎生ハム

 


写真:MASAKO NODA

 

 

 

   

 マーコ

1991年兵庫生まれ。
子どもの頃からいつも考えていることは食べ物のこと、たまに音楽と映画。大学を卒業後、本格的に料理の道に進む。日本でビストロ、多国籍レストラン、カフェ、ベーカリーでの経験を経て日本ではできない食体験を求めて2022年11月からオーストラリアのメルボルンへ渡豪。現在はメルボルンのローカルのベーカリーとカフェでベイカー/シェフとして働いている。

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