2024.3.12
黒瀬みよ
米粉の型抜きクッキー
黒瀬みよさんの今回のコラムでは、大人気のお菓子シリーズ「米粉の型抜きクッキー」をご紹介します。米粉でサクサクのとっても美味しいクッキーを作ることが出来ます。みなさんのお気に入りの型でぜひチャレンジしてみてくださいね。
コラムでは、昨年に続いて受験シーズンの話題です。「自分次第」という言葉の奥深さを感じさせられる、心に響いたお話でした。(フードオーケストラ井ノ倉)
材料(作りやすい分量)
無塩バター・・・・・・60g
グラニュー糖・・・・・40g
塩・・・・・・・・・・ひとつまみ
卵黄・・・・・・・・・1個分
米粉・・・・・・・・・120g
作り方
①常温に戻してやわらかくなったバターをしっかりとゴムベラで練る。
②グラニュー糖と塩を入れてゴムベラで馴染むまでしっかり混ぜる。
③卵黄を入れてしっかり繋がるまでゴムベラで混ぜる。
④米粉を入れてゴムベラである程度混ぜたらしっかりまとまるまで手で混ぜる。
⑤ラップに生地を包んで冷蔵庫で20分から30分休ませる。
⑥生地を伸ばして(2~3ミリ)型で抜きクッキングシートに並べる。
あまり生地もまとめて伸して型抜きを繰り返す。
⑦160度に予熱したオーブンで20分から25分焼く。
米粉にはグルテンがないので生地を作る際にしっかり手でこねながらまとめても食感にさほど影響がありません。
型抜きしやすい、扱いやすい生地を目指しました。
米粉でも端が割れることが少ないと思います。
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春が来た。
どんなに夜が凍えそうに寒くても着実に春は来ていて、たとえば日が長くなっているとか、花粉が飛びはじめているとか、すこしだけ太陽の熱が上がっているとか。季節の移ろいを日々身体で感じずにはいられない、それが3月、春というもの。
悲喜交々の春だ、とコラムに書いたのが去年の今頃。
息子の高校受験の失敗談をここに書かせてもらったことは、記憶に新しい。
暗い日々を過ごしたあの頃から1年が経ち、彼は今高校2年生になろうとしている。
「2年生になったら、一番上のコースへ移れることになった」。
そう言って帰ってきたのは高校1年生最後の登校日。
(その一番上のコースというのは、受験の時でさえ先生には無理だろうと言われていたコース(驚)!)
「ああ、もう人生終わった」と言っていた1年前。1年後、彼の口からそんな言葉が飛び出すなんて想像もできなかった。
「高校受験失敗」という挫折の日から365日、彼の過ごしてきた日々がその言葉で全て分かったような気がした。
受験というのは酷だなと思う。
まだ小さな子供の、たった1日のテストの出来で合否が決まってしまう。
受験の日まで毎日毎日頑張っていた子にも、そこまで頑張っていなかった子にも、平等に与えられる1日。
体調がすこぶる良い子にも、風邪をひいてしんどい思いをしている子にも、平等に与えられる一日。
そこに至る過程など誰も見てくれてなどいないのだ。
受験は酷だし、運だとも思う。
そして結果は誰のせいでもない。
もし今、去年の彼と同じような思いを抱いている子がいるのなら、声を大にしていいたい。
あの時使わなかった運がまだ君には残っているんだよって。
だから、まだまだこれから、全部自分次第で良い方向へ持っていけるということを。
もちろん、悪い方にも転んでいくこともあるというのがこの「自分次第」ということなのだけれど。
誰にでも平等に、明るい未来が待っていますように。
明るい未来を、自ら掴める人でありますように。
素晴らしい出会いに恵まれますように。
2024年春、祈りをこめて。
写真:黒瀬みよ
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黒瀬みよ
1980年 食いしん坊一家の長女、大阪生まれ。
3人の男の子の母。
クシマクロビオティック日本校卒業。
その後、薬膳を3年間、フランス地方菓子を5年間学ぶ。
2017年よりアメリカジョージア州へ。
2020年に帰国後、a treat を立ち上げる。
レシピ開発やオンライン料理教室を行っている。
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わくわくする未来へ
はじめまして! 安心できる、おいしい食品を選りすぐってお届けするオンラインストア、フード・オーケストラです。育み作る人と食べる人は、深呼吸するように、つながり、めぐるもの。しあわせで、おいしい音が、途切れることなく明日も明後日も響いたらいいなと思う。正直で、安心できる、おいしい食品を選ぶことは、作り手や子供たちの、わくわくするような素敵な未来をひらいています。私たちが毎日できる、小さくて、大きな力。日々のくらしに無理なくしっくりとくる、おいしいものやうれしいものを、私たち自身の感動を忘れることなく新鮮な目で選び、みなさまの食卓へとお届けするオンラインショップを目指します。