黒瀬みよ
「人参とりんごのポタージュ」

クシマクロビオティック、薬膳、フランス地方菓子などを学ばれた、料理家の黒瀬みよさんに伺ったレシピです。

 

調理時間 40分
分量 4人分

玉ねぎ・・・・・・・・130g(正味)
人参・・・・・・・・・270g(正味)
りんご・・・・・・・・80g(正味)
乾燥ローズマリー・・・ひとつまみ(葉10本程度)
水・・・・・・・・・・220g
牛乳・・・・・・・・・200g
塩・・・・・・・・・・小さじ1/2と小さじ1/4
バター・・・・・・・・10g

 

 

作り方

① 玉ねぎは皮を剥き、繊維に沿って薄切り、人参は7mm程度の厚さに切って、りんごは皮を剥き、一口大に切る。
② 厚手の鍋にバターを入れて熱し、玉ねぎを入れ、塩小さじ1/4を入れて弱火でゆっくり炒める。玉ねぎのツンとした香りがなくなるまでじっくり炒めてください。玉ねぎの炒め具合は出来上がりの味に影響します。炒め足りないと味に深みが出ません。ゆっくり焦らずしっかり炒めましょう。
③ 人参とりんごを入れてひと混ぜし、水と乾燥ローズマリーを入れて強火にし、沸騰したら蓋をして弱火に落として15分から18分、人参がしっかり柔らかくなるまで煮る。
④ 火を止めて15分ほど落ち着かせてから③をミキサーにかけ、鍋に戻す。
⑤ 牛乳と残りの塩を加えて沸騰直前まで温めたら器に盛り、お好みでオリーブオイル、白胡椒、シナモンをふっていただく。

ポタージュ作りで大切なことは、野菜と水の量のバランスだと思っています。

一度、めんどくさがらずに測って作ってみてください。
きっと美味しいスープが出来上がります。

 

 

 

 

 

 

 

ポタージュと初めて出会ったのは幼少期、母が作ってくれたビシソワーズだった。
食卓にあるとその場がパッと華やいで、心が躍るあの感じ。
ちゃぶ台の上で少し派手な模様のカップアンドソーサーに入っていたそれは、
食卓とのミスマッチ感も相まって、わたしの中では特別な存在だった。
大好きだった。

時が経ち、わたしが作る側、そう。母になった。
大好きなポタージュを、子供のために、自分のためにたくさん作った。
かぼちゃ、にんじん、きのこ、白菜。
ありとあらゆる野菜で、いろんな色のポタージュを作ったものだ。
作り方を変えればそれは離乳食にもなった。
油を使わず、ミルクを使わず、出汁を使って手間暇をかけてたくさん作った。

そしてまた時が経ち、所も変わってアメリカ。
わたしは主人の赴任先であるアメリカで、3人目の男の子を出産した。
初めての土地で始まった子育ては、まるで初産かのように余裕がなかった。
あれだけ作っていた離乳食用のポタージュですら、あまり作ることができない。
身体も心も、少し疲れていたのだと思う。
わたしは、アメリカの大手オーガニックスーパーの離乳食売り場へと足を運んだ。
今まで手を抜かずに頑張ってきた子育てを、少しだけ休憩したくなったのだ。

そして、売り場を見たわたしは本当に驚いた。

そこにはありとあらゆるオーガニックの野菜、果物、プロテイン(豆やターキーやギリシャヨーグルトなど)がピューレになって組み合わされて、日本の栄養補助ゼリーのような形状(片手で飲めるパウチ状)になって所狭しと並べられていた。
そう、それはまさに手軽に飲める野菜と果物のポタージュだった。
紫人参とブルーベリー、ほうれん草と洋梨、人参とマンゴー、ポロ葱とりんご、など、
日本では見たことのないような組み合わせが目の前に並び、わたしの心は躍った。
ずっと靄がかかっていたような心が、その時スッと晴れていくのがわかった。

『美味しそう、食べてみたい。』

それは食いしん坊なわたしにとっての、魔法の言葉だった。

野菜と果物のポタージュ。
この新しい出会いと共に、わたしの心も少しずつ元気になった。
そしてわたしは、この新しい組み合わせで美味しいポタージュを生み出したいと思うようになっていた。
決して奇をてらったようなものではなく、皆の心にスッと寄り添うような優しい味のポタージュを、
その時のわたしなら作れる気がした。

・・・・・

人参とりんごのポタージュは、そんな背景で作られたものです。
ほんのり甘くてほっとする味のこのポタージュが、いつか誰かの特別な存在になれますように。
願いを込めて。

 

写真:黒瀬みよ

 

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黒瀬みよ

1980年 食いしん坊一家の長女、大阪生まれ。
3人の男の子の母。
クシマクロビオティック日本校卒業。
その後、薬膳を3年間、フランス地方菓子を5年間学ぶ。
2017年よりアメリカジョージア州へ。
2020年に帰国後、a treat を立ち上げる。
レシピ開発やオンライン料理教室を行っている。

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はじめまして! 安心できる、おいしい食品を選りすぐってお届けするオンラインストア、フード・オーケストラです。育み作る人と食べる人は、深呼吸するように、つながり、めぐるもの。しあわせで、おいしい音が、途切れることなく明日も明後日も響いたらいいなと思う。正直で、安心できる、おいしい食品を選ぶことは、作り手や子供たちの、わくわくするような素敵な未来をひらいています。私たちが毎日できる、小さくて、大きな力。日々のくらしに無理なくしっくりとくる、おいしいものやうれしいものを、私たち自身の感動を忘れることなく新鮮な目で選び、みなさまの食卓へとお届けするオンラインショップを目指します。