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動画:制作の様子がよく分かる動画をご提供いただきました。
鉈彫りの魅力に惹き込まれる
漆のお椀
兵庫県上郡町(かみごおりちょう)で木工制作をされている「あさとわ」のお椀が届きました。
鉈彫り高台椀 中大01(栗材)
高さ約10cm×幅約12cm
鉈彫り高台椀 中大02(栗材)
高さ約10cm×幅約12.2cm
お椀の外側は、面の連なりが独特で魅力的な「鉈彫り(なたぼり)」の手法で、内側は鑿(のみ)で彫られています。
木地に漆(うるし)を塗って布で拭き取り、木目を生かして仕上げる「拭き漆(ふきうるし)」の技法で仕上げられています。
1つとして同じ形状のものはなく、使う日によって器の形や見え方の印象が変わってくるような、味わい深い一品です。
漆のお椀だからといってしまい込む事なく、使用を重ねることで経年変化をお楽しみ頂きたいお椀です。
足がついている「高台(こうだい)椀」と、足のないシンプルな椀が入荷しました。
お好みや用途に合わせてお選びください。
「あさとわ」について
あさとわは、木工で器や匙などを作る塩﨑洋平さんと、機織りをされている妻のももよさんの二人で営まれています。
塩﨑さんは、江戸時代前期の修験僧であり仏師、歌人の円空(えんくう)が作る、鉈(なた)で荒々しく作られた仏像に魅せられ、2013年から木工を始めることに。
大分県と高知県の山間での暮らしを経て、現在は兵庫県上郡町(かみごおりちょう)に暮らしながら制作されています。
鉈彫りについて
鉈(なた)は、主に山林などで枝打ちや雑草を切り払う時に利用される道具です。鉈彫り椀は、その鉈を使って外側を仕上げ、内側を鑿(のみ)で掘って作られています。
塩﨑さんは「自分は口下手で……」と仰りながらも、「鉈彫りはその時の自分の状態が形になって現れるんです。なるべく何も考えず、自分の意図や作為が出にくい、あるがままを表現したいと思っています」と鉈彫りの奥深さを教えてくださいました。
お椀の形を決める線もあえて書かずに掘り始め、独特のゆがみや風合いが出ることも楽しみながら制作されています。
自然の中の朽ちた木々や、自然が作る造形に魅力を感じ、その域をいつか表現できたら……と、制作を続けている塩﨑さん。
「おおらかに、日々、お使いいただけましたら幸いです」とメッセージをいただきました。
とっておきの一品をお楽しみください。
漆(うるし)の器の取り扱いについて
ご使用後は水の中に長く浸け置かずにすぐに洗ってください。
柔らかいスポンジなどを使い、水またはぬるま湯で(必要に応じて中性洗剤をつけて)洗ったあと、軽く水気を拭いて乾かしてください。
直射日光や温風・冷風による過度の乾燥はお避けください。
食洗機や電子レンジは使用しないでください。
いずれも木の反りや割れの原因になります。
【中大01】
サイズ:高さ約10cm×幅約12cm
【中大01】
サイズ:高さ約10cm×幅約12.2cm
素材:栗、漆