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C683 / 33.0 ✕ 21.0 ✕ 1.5 (単位 cm)
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3種類のカッティングボード
2021年11月、2022年8月と、限定数で販売したところすぐに売り切れてしまった内山玲さんのカッティングボードを、2023年もフードオーケストラでご紹介できることになりました。2023年は、塗装済みのもの、無塗装のもの、鉄媒染で黒く染まったものと、3タイプで販売いたします。
じっくりとご検討いただければ幸いです。
塗装について
通常タイプ(塗装済み)は、ご購入時に食用のえごま油を塗布して仕上げてあり、いつものお料理にすぐにお使いいただけます。表面がカサカサしてきたり3ヶ月〜半年に一度、オイルをうすーく塗ると良いです。気にならない方は塗らなくても大丈夫です。(詳しい説明は文末にも記載しております)
無塗装のカッティングボードについて
ご自身で油を塗布して使用したい方や、塗装せずに使用されたい方に無塗装タイプも納品いただきました。(対象商品は無塗装と表記しております)
塗布用にエゴマ油のサンプルが付きます。無塗装でご使用いただいても全く問題ありませんが、油染みが付いたり、木のアクが出て染みになることがあります。オイルでコーティングすることで、シミや汚れが付きにくくなります。塗布後は、濡れ色になります。
内山さんが生み出す優しい曲線
滋賀県で作品作りをされている内山さんのカッティングボードは、一度目にすると特徴的な優しい曲線に心を奪われます。
フードオーケストラスタッフも、初めて目にした時に石ころのような丸みのある形に惹かれ、使い始めてからは、そこにあるだけで心が喜ぶような存在感に魅了され続けています。
オブジェと日常の間のものを
内山さんにインタビューをさせていただいた時の印象は、なんて言葉に誠実であろうとする方だろう・・・というものでした。
「どう表現すればいいのか…口下手ですみません」と何度もはにかみながらお話される姿に、内側で伝えたい何かが確実にあるけれど、どうも言葉にすると違ってしまうような、その加減をいつも探りながら会話をされる印象で、共感しかありませんでした。
きっとこんな風に言葉にまとめられてしまうことを、照れ臭く感じてしまわれるかもしれませんが、最後に語ってくださったことが印象に残りました。
「使い心地重視ではないかもしれないけれど、人の手で作られたものと感じられるものを作っていけたらと思っていて。地面から生えていた木を感じられるような。普通の人の暮らしに、森から来た木があるようにしたい。『私の形』というか…そういうものを作れるように、なりたいですね」
石や珪化木を集めながら
内山さんは、浜辺や水辺で丸みのある石や珪化木(けいかぼく/植物の化石の一形態)を拾い集めることをライフワークとされています。アトリエに伺った際にそのコレクションを見せていただきました。
内山さんの目を通して集まってきた石や珪化木たちは、どれも本当に美しく、カッティングボードのインスピレーションの源であることが伝わってきました。
自然界に潜む綺麗な丸みのある石や珪化木は、形や模様が1つずつ異なる奥深い世界で、集まっている場所は実はそんなに多くないんだそう。
「ここの浜辺に集まっているらしい、と聞こえてくる場所をいつか訪れるのが楽しみで」と、コレクションを見つめ、目尻を下げながら説明をしてくださる内山さんの姿に、思わずこちらも笑みがこぼれました。そして、何かを愛おしむ気持ちの強さについて、じんわり感動を覚えたほどでした。
「もともと石拾いが好きで、石みたいなものが作りたくて。薪窯のパン屋さんやピザ屋さんで使う、ピザピールみたいな丸みのあるものも惹かれるので」
とおっしゃっていた内山さん。ご自身が無性に惹かれる丸みのあるものへの愛着と、それらに対する真摯な姿勢から、あの美しい形状のカッティングボードが生まれている気がして、とても納得がいきました。
アトリエの所々に置かれた石は内山さんの生活の一部になっている様子が伺えます。
鉄媒染で染めたブラック
鉄媒染とは、木材に含まれているタンニンと鉄を反応させて黒くする方法です。塗料を塗るのではなく、焙煎液で何度もじっくり染めた上で、最後にオイルを塗って美しい黒さに仕上げていかれます。
ブラックが誕生した理由の一つとして「これも珪化木っぽくて好きで・・・」と内山さん。理由は明快です。(↓この器の中にある石のようなものが珪化木です)
違った味わいのブラックも、是非ご検討ください。
続けて、それぞれ質問にお答えいただいたことをご紹介します。
栗の木について
内山)滋賀にアトリエにしたい廃墟を見つけ、そこの改装時に床材として使用したのが栗の木でした。その栗の木がまだ沢山あったので、それを使ってカッティングボードを作ってみたところ、数年経った時の様子が他の木材よりも一番良かったんです。
経年劣化について
内山)私は黒くできるシミも、むしろ好きなんです。油が染み込んだり、傷のあるところも。趣があるというか。気負い過ぎないで、何にでも使って欲しいです。綺麗に使うより、いじめるくらいの気持ちで。そうして使い続けると、何年かするとどんどん良くなっていくので。一つ一つボードには刻印が刻まれていますが、それも年月と共に消えていく。それでもいいんです。
サイズ・形について
内山)長いものはネギが切りやすい。短いものはパンを切ってそのまま食卓に出せる。小さなお皿がわりや、鍋敷に使ったりも。私は毎朝リンゴを剥くのですが、袋に入れて旅先にも持っていきます。
袋に入れてお届けするスタイルについて
内山)袋は一枚ずつ縫って作っています。カッティングボードを一つ一つ気持ちを込めて作っているので、大切に送り出したいという思いがあって。
使い方
内山)汚れがある場合は食器用洗剤で洗い、洗い籠に乗せて自然乾燥させています。
立てかけて乾かす場合は、下に水がたまらないよう布巾を敷いて乾かしてください。
熱湯消毒する際は、表と裏両方にお湯をかけてください。
湿ったままで仕舞っておくとカビが発生してしまうことがあるので、しっかりと乾かしてください。
お手入れの方法
内山)ご購入時は食用のえごま油を塗布して仕上げてあり、いつものお料理にお使いいただけます。表面がカサカサしてきたり3ヶ月〜半年に一度、オイルをうすーく塗ると良いです。気にならない方は塗らなくても大丈夫です。
オリーブオイルでも構いませんが、不乾性油なので乾かずしばらくベタベタしますが、お使いいただくうちに余分な油が取れて馴染んできます。塗布する場合は、ごく薄く馴染ませてください。サラダ油はいつまでもベタつくので塗らないでください。
*えごま油、亜麻仁油、紫蘇油、胡桃油、紅花油、向日葵油などの食用油であれば、乾性油なのでお手入れにお使いいただけます。
サイズ:33.0 ✕ 21.0 ✕ 1.5 (単位 cm)
素材:栗の木
使用上の注意点
・食器用洗剤もお使いいただけます。
・割れや反りの原因になるため、食洗機や乾燥機、漂白剤のご使用、長時間水に浸け置くことは避けてください。
・鉄分と木の成分が反応すると黒い染みになります。
・湿った状態で鉄製のナイフや鉄鍋を置いておかないようご注意ください。
・えごま油を使用される際は、塗布に使用した布は、しっかり水を染み込ませた状態で燃えるゴミに出していただくか、必ず広げてしっかり乾かしてから捨ててください。油の染み込んだ布を丸めたままにしておくと乾燥する過程で熱が発生し、自然発火の危険があります。